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恐怖が前から歩いてきた話

お仕事

少し前の話。

家の近所を散歩していたとき、前から5、60代の女性が歩いてきました。

その人の顔を一瞬見た途端、心がざわつきはじめ、鼓動が早くなりました。そしてなんとく不快で、恐怖すら感じました。

一体これは……?

おばさんが不潔とか臭いとか、そんなことはまったくないのです。しかも一瞬すれ違っただけで、私になにかしたわけでもない。

そうしてぐちゃぐちゃにこんがらがった糸が頭の上に浮いているような感じのまま数日が経過したときのこと。

我が家の下に生協のトラックが停まっていました。そしてCO-OPのロゴを見ると、頭の上の糸がすーっとほどけたのです。

数日前にすれちがったおばさんは、以前、我が家にCO-OPの仕出し弁当を届けてくれていた人でした。

弁当を頼んでいたのは、自分が抗がん剤治療中で夕飯を作るのがしんどかったからであり、弁当は我が家の食を助けてくれたと同時に、私にとっては闘病中の辛さを思い起こさせる1アイテムでもありました。

毎日14時ころ弁当を届けにきてくれていたおばさんは、いつも青白い顔でガウンを羽織り、白い手袋までした私に、ものすごくなにか尋ねたそうでした。しかし、誰かとコミュニケーションをとる余裕すらなかった自分は、弁当がギリギリ通るくらいの幅しかドアを開かず、彼女に質問させる隙を与えなかったのでした。

そうして抗がん剤治療が終わると同時に、CO-OPの弁当も終了。おばさまと会うこともなくなったのです。

会う場所や時期が違えば、おばさんに嫌な印象を持つこともなかったのに……と、ちょっと複雑な気持ちになったのでした。

長くなりました。お仕事の話です!!!!!

文春オンラインで、『逃げるは恥だが役に立つ』の再放送に合わせたコラムを書きました。夫が大好きです、という話です。すいません。
「逃げ恥」特別編が“再燃” 10歳上の夫と暮らす私が「ムズキュン」より「生活」を選ぶまで

 

VOCEのWeb版で、藤原史織さんと秋元才加さんにインタビューしました。おふたりともアラサーですが、社会問題への意識が高く、それがすんごいナチュラルで。なんか若い人たちって今、素晴らしいです。

小泉なつみって?

1983年生まれの編集者・ライター。TV制作会社を経て出版社に勤務。その後フリーランスとなり、書籍やフリーペーパー、映画パンフレット、広告、Web記事などの企画・編集・執筆をしています。ネタを問わず、小学生でも読める文章を心がけています。

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