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夫のちんぽが入らない

我が家の性事情ではないんです。いや、なくないこともないんですが、その話ではなくて、これはこだまさんという方が書いた実話、「夫のちんぽが入らない」という本についてです。ここ数年でもっとも笑って感動しました!

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読み終わった後、あまりの面白さに呆然となってしまい、足元に置いているハロゲンヒーターに書かれた「Quick Warrm  SANYO」という文字を10分くらい凝視していました。

なんの予備知識もなくタイトルに惹かれて買ったので、ちんぽのトホホ話がおもしろくおかしく読めるのかなと思ったんです。でも、読後は想像していたところとかけ離れた場所に連れていってもらった気分です。

たしかにこだまさんは「夫のちんぽが入らない」んですが、中盤からぎゅぅううううんと驚きの方向にシフト。終盤にも壮絶な展開が待っています。全然予想がつかないので、本当にハラハラしました。でも、最後の最後はじんわり沁み入る言葉がありまして。

話の筋も詳細も全部読んで味わっていただきたいのですが、通底するのは、こだまさんっていう人の清さといいますか、魂レベルの美しさといいますか。なにがあっても、決してこだまさんは人や環境のせいにしないんですよね。全部、自分なんです。なにかというとため息、愚痴、悪態ばかりが口をついて出る自分とは大違いです。

あと、とにかく笑いに対して非常に貪欲かつ、センスも最高でして。己に降りかかる結構な悲劇を、幽体離脱しているかのように客観的におもしろがって書いているんです。「山を犯すアリハラさん」にまつわるくだりはもう30回くらい読み返しました。例えも絶妙なので読んですぐ脳内で映像が再生される感覚で、映画化されるような気がしてなりません!!!激しくおすすめです!

小泉なつみって?

1983年生まれの編集者・ライター。TV制作会社を経て出版社に勤務。その後フリーランスとなり、書籍やフリーペーパー、映画パンフレット、広告、Web記事などの企画・編集・執筆をしています。ネタを問わず、小学生でも読める文章を心がけています。

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