
「Maybe!」と「ユリイカ」東村アキコ特集
本
久しぶりにがっつり映画のパンフレット編集(3冊!)に入っており、てんやわんやです。
私はめちゃくちゃチキンハートなので、ベッドに入るとアレコレ気になってしまってそわそわ。編集者の皆さんって心臓が強いですよね。
そんななかで最近ビンビン刺激されたのが、雑誌「Maybe!」(小学館)と「ユリイカ」(青土社)の東村アキコ特集号。
「Maybe!」はもともと「This!」という名前で創刊した女子向けカルチャー誌。この雑誌のすごさは、なんというか、編集さんの「やってやんぜコノヤロー」みたいな気概が全ページから溢れていて、チャレンジ精神しかないんですよ。レイアウトも凝りに凝ってて、狂気の域(もちろん賞賛の意味)。どこを斬っても妥協も真似もないし、編集者の「好き」だけを詰め込んだ感じと、同世代の人が作ってる感が伝わってきて感涙ものなんです。
「ユリイカ」の東村アキコ特集は、ここ数年でもっとも優れた特集だと思いました。いろんなワンテーマもののムックや雑誌があるなかで、これほどまで真摯に、いろんな角度で対象に斬り込んだ編集者の努力・根性・変態性(=賞賛)に頭が下がります。資料的な価値も高い、素晴らしき1冊だと思います。